どうも、「UguingLife!」管理人のみぃ~太郎です!
この記事ではウグイとはどんな魚なのか?という部分から始まり、ウグイの近縁種や人間との関わりなどについてまとめてあります。
この記事を読めば、ウグイ博士になれること間違いなしです!(需要あるんだろうか…)
ウグイとは??
ウグイ(鯎、鯏、石斑魚)は、コイ目コイ科ウグイ亜科ウグイ属分類の淡水魚。
学名:Tribolodon hakonensis
英名:Japanese dace
形態
体長は最大で40~50センチほどになります。
体は銀色っぽい色で、体の側面には2本の黒いラインがあります。背中は濃い緑のような色をしています。
繁殖期には体の側面に赤いラインが3本あらわれます。
タカハヤやアブラハヤに似ていますが、背びれと胸びれの始まる位置で見分けられます。タカハヤ、アブラハヤは背びれと胸びれの位置がずれていますが、ウグイはほぼ同位置となっています。
★関連記事:ウグイとアブラハヤ・タカハヤの見分け方はこちら…
生態
分布
沖縄を除く日本全国の川、湖、汽水域、海に生息しています。また、朝鮮や中国、ロシアの一部にも生息しています。
生息環境
ウグイには一生淡水で暮らす陸封型と、海にくだり生活する降下型が存在します。
陸封型:生息域:河川の渓流域から下流域まで。湖、沼などにも生息。
降下型:汽水域、内海、外海の沿岸部
ちなみに、降下型は北に行くほど数が増える傾向があります。
海へ下るウグイの年齢は地域によりばらつきがあるようです。*1
食性
ウグイは雑食性で、昆虫から石に生えた苔など なんでも食べます。産卵期には自分で産んだ卵ですら食べてしまうことがあるようです。
★関連記事:ウグイの食性について詳しくは下の記事を参照してください。
寿命
寿命は長くて10年ほど。2-4年で成魚になります。
食物連鎖
食物連鎖の中でウグイは、弱い立場にいます。
ウグイの天敵にはトラウトやブラックバスといった魚、鵜やカワセミといった鳥がいます。
弱いヤツほど群れるとよく言いますが、やはりウグイも基本群れで生活します。
酸性適応機構
ウグイには、酸性に適応する能力を持っている個体がいます。
青森県の宇曽利湖、秋田県猪苗代湖、北海道屈斜路湖などで、酸性適応したウグイを見ることができます。
★関連記事:宇曽利湖の強酸性対応ウグイについて詳しくはこちら。
産卵と婚姻色
ウグイの産卵時期は3月から7月ごろで、気温の高くなり始めるのが早い南の地方から順に産卵が始まります。私の住んでいる北海道は他の地域よりも遅くて、大体6月‐7月の間に行なわれます。
産卵は流れの緩やかな瀬で行われ、砂礫に卵を産み付けると言われています。
卵は直径2㎜ほどで、粘着力のある卵です。卵は1-3週間で孵化して1年で5-10㎝のサイズになります。
ウグイは産卵シーズンになるとオス・メス共に朱色の婚姻色が現れます。
自然界で生きる魚たちの多くは、オスが派手な色をしている場合が多いです。
例えば、同じコイ科のオイカワは明らかにオスの方が派手ですよね。
大抵、派手具合で子孫を残せるかが決まったりします。
しかし、ウグイの婚姻色の場合はオス・メスで特に違いはなく、何のために婚姻色を出すのかは未だに解明されていないようです。
★関連記事:婚姻色によるウグイ種の見分け方はこちら。
www.uguing.net
★関連記事:私の住む北海道の川で撮影した、エゾウグイの産卵動画もあります!
近縁種
ウグイの近縁種には、マルタウグイ、エゾウグイ、ウケクチウグイ、ジュウサンウグイといった魚がいます。
簡単にそれぞれを説明しましょう。*2
マルタウグイ
マルタウグイ(出典:yksakana WEB魚図鑑 http://zukan.com/fish/leaf68458)
海で暮らすウグイです。
シーバス釣りの外道として良く釣れます。
体長は最大で50センチ近くになる個体もいます。
エゾウグイ
エゾウグイ(出典:MKT WEB魚図鑑 https://zukan.com/fish/leaf72638)
北海道に生息するウグイです。
普通のウグイと見分けるのはかなり難しいですが、鼻先が尖っているのが特徴です。婚姻色が出れば他のウグイと見分けることは簡単になります。
ウケクチウグイ
ウケクチウグイ(出典: MKT WEB魚図鑑 http://zukan.com/fish/leaf32394)
新潟県とその周辺に生息するウグイです。特徴は張り出した下顎です。そしてサイズも最大80センチぼどと、大きいのが特徴です。
ジュウサンウグイ
ジュウサンウグイ(出典:eje WEB魚図鑑 http://zukan.com/fish/leaf30525)
青森県の三十湖に生息する、固有種です。マルタウグイに近い種類のウグイです。
★関連記事:ウグイの近縁種の見分け方について詳しくはこちら。
人間とのかかわり
料理
一般的にウグイは、臭みが強くて小骨が多いので、美味しくない魚と言われています。
しかし、各地の郷土料理の中にはウグイを使った料理もあるので、全く食べられない訳ではないようです。
私も、実際に小さなウグイを揚げ物にして食べたことがありますが、確かに小骨は多いもののマズイ魚ではないと感じました。
清流に住むウグイは鮮度の良いうちであれば、刺身としても食べることができるようです。
旬は冬から産卵期にかけてです。
★関連記事:ウグイは全く食べれない魚ではない!!
漁獲
有名なのは、長野県などで行われている、ウグイの瀬付け漁です。
ウグイの産卵に適した川の流れを、人工的に作り出し、産卵に来たウグイを捕獲する漁です。
行われている地域:長野県佐久地方 千曲川、湯川など
行われる時期:4月下旬〜5月に最盛期
ウグイの卵は来年の資源確保のために組合に集められ、長野県水産試験場佐久支場で孵化させ、また千曲川に放流をするようです
寄生虫
ウグイには他の魚と同様、寄生虫が寄生していることがあります。ここでは、ウグイに寄生することのある2種類の寄生虫をご紹介します。
ー横川吸虫ー
1mm~1.5mmほどの小さな寄生虫で、形は洋なしのような形をしているそうです。人間の小腸に入り込むと、数が少ない場合はとりわけ症状が出るわけではありませんが、数が多くなると下痢や腹痛の症状が出ます。
ーアニサキスー
海に生息している固体や、マルタウグイなどは、アニサキスに寄生されている可能性もあるので、食用とする場合は注意が必要です。*3
名前の由来
ウグイの名前の由来には、いくつかの説があるようです。
1つ目の説は、鵜という鳥が良く食べる魚ということで、鵜が食う→鵜食い→ウグイと呼ばれるようになったという説。
2つ目の説は、祭りのときに幣を懸ける杭である「斎杭(いくい)」に由来するという説もあるようです。*4
この2つ以外にも、色々な説があるようです…。
地方名
ウグイには沢山の地方名があります。東京ではウグイに似た魚をまとめてハヤと呼んだりしますね。
ハヤ以外にも沢山の地方名があります。
ウグイの地方名
アイス、アイソ、アイソウオ、アカイオ、アカウオ、アカオ、アカザコ、アカッパラ、アカハラ、アカマツバ、アキワ、イクイ、イゴ、イゴイ、イス、イダ、イダイ、イダコ、イダゴイ、イダンコ、イナダ、イラ、ウグヒ、ウゴイ、ウスコーバイ、オイガイ、オオウロコ、オウガイ、オオガイ、オグイ、オゲエエ、オゴイ、ガモタ、カンザコ、カンペ、グイ、クキ、クキバヤ、クキザッコ、サクライゴ、サクライス、サクラウグイ、ザコ、ザコオ、ザッコ、シオジャッコ、ジャッコ、シラハエ、スレウグイ、セバイ、タチイダ、ツキザッコ、ツキジャッコ、トコ、ネコマタギ、ニゴイ、ノオ、ハイ、ハエ、ハエエ、ハエッコ、ハエハイ、ハジ、ハヤ、ハヨ、ハラアカ、ハラカ、ハラガ、ヒヤリ、ヒヤレ、フジバナ、フゴバヤ、ヘノオ、ホンバヤ、マユ、マルタ、マルタッコ、ヤナギバ、ヤマコ、ユウキ、ユウゴイ、ユゴイ、ユダ、ユダイ、ヨゴイ
★関連記事:ハヤについて詳しくはこちら!
飼育
私もウグイを飼っていますが、ウグイ飼育の魅力をあげるとすれば、ウグイの食欲は半端ではないので、ワイルドに食事にガッつく姿を見られることぐらいでしょうか…。あとは、ちょっとだけ懐くので可愛いです。
飼育で気をつけるべき点は、水槽の蓋と水質の悪化です。
ウグイはよくジャンプする魚なので、水槽の蓋は必須アイテムと言えそうです。
また、自然環境化では水質汚染に強いようですが、飼育化ではあまり水質汚染に強くない印象です。大きめの水槽、十分なろ過能力のあるフィルター、そして、こまめな水替えを欠かさないようにしましょう。
★関連記事:飼育のポイントについてはこちら。
釣り
ウグイは海でも川でも湖でも外道としてよく知られています。
ウグイは、どんな場所でも、どんな釣り方でも釣れるので、他の魚を狙う人にとっては邪魔ものとみなされることが多い魚です。
きっとみなさんも、釣れた魚がウグイだった時のガッカリを味わったことがあるのではないでしょうか?
しかし、ごくたまにウグイを専門で狙っている人たちもいます。
俗にウグイを専門で狙う釣りのことをウグイングと言います。また、ウグイングをしている人のことをウグインガー?と呼んだりします。確立されてない釣りなので、呼び方は意見が分かれるところであるとは思いますが…。
釣りの時期としてお勧めなのは、産卵期である5月から7月ごろです。(北海道だと6月から7月ぐらい)この時期は簡単にウグイを釣ることができます。
産卵期のマルタウグイ釣りは多摩川などが人気スポットです。
ただ、産卵期は子孫を増やす大事な時期でもあるので、過度にストレスを与えない方がよろしいかとも思います。
ーエサ釣りー
サシ虫やぶどう虫、うどん、イクラ、練り餌など色々な餌で釣り上げることができます。
釣り方としては、脈釣りと浮き釣りがポピュラーな釣り方です。
エサ釣りは私も詳しくありませんが、一応まとめ記事を作ってみました。
★関連記事:エサでウグイを釣る方法についてはこちら。
ールアーフィッシングー
マイナーな釣り方ですが、ウグイはルアーでも釣ることができます。
どんなルアーでも釣れますが、特に小型のスピナーは反応が良いです。
3g以下でメタリックカラーのスピナーがオススメです。
★関連記事:ルアーでウグイを釣るポイントについて詳しくはこちら…
あえて色々なルアーを使ってウグイを狙うのも楽しいです。
例えば…自作ルアー、小型スプーン、メタルバイブレーションなど縛りを設けると難易度が上がるのでウグイングをゲームとしてより楽しむことができます。
★関連記事:私も自作したルアーでウグイングを楽しんでいます。詳しくはこちら。
ーウグイ専用ルアーー
ウグイ専用のルアーも存在します。魚野川釣具さんが製作販売しています。
ウグイの特性に合わせて設計されたウグイスペシャルなルアーなので、ウグイングを極める上で一度は試すべきルアーです。
★関連記事:ウグイ専用ルアーについて、詳しくはこちら。
ーフライフィッシングー
ウグイはフライでも釣ることができます。私はフライフィッシングはあまり詳しくないので、ウグイ専門の狙い方はわかりません。
ドライフライ、ニンフどちらでも釣ることができるようです。
ー釣り餌としてー
ウグイは、安価なので青物釣りの餌として使われることもあるようです。
また、鮎の友釣りのおとりとして使われる場合もあるようです。
イトウなんかは大きな魚なので、ウグイを食べたりすると言われています。
それで婚姻色カラーのウグイルアーもちらほら存在しています。
★関連記事:ウグイカラーの紹介です!
その他
お菓子
ウグイのお菓子も存在しています。ここでは、2つのお菓子を紹介します。
ウグイの舞最中 小池菓子舗
福島県 河沼郡 柳津町 柳津字岩坂町 甲206番地
ウグイの舞最中の紹介文
うぐいの舞伝説
今から千百有余年の昔、弘法大師が霊木を刻まれ、その木片を只見川の清流に投げ入れたところ、菩薩の慈光が現れ、たちまち無数のうぐいに姿を変え、さながら舞を舞っているようだったとの事です。
当店ではこの舞の姿を最中として形づくりました。開運の銘菓として皆様に親しまれております。ぜひ一度ご賞味下さい。
ウグイ最中 香月堂
福島県 河沼郡 柳津町 柳津字寺家町 甲170番地
ウグイ最中のレビュー
お味は小豆あん・抹茶あん・白あんの三種類。
私の選んだ抹茶あんは、さらっとしたあんで抹茶の香りがほどよく香ります。
さらっとしたあんに、口どけの良いもなかがよく合いますよ~。
フィギュア
マニアックなウグイフィギュアも、数少ないですが販売されています。コアなウグイオタクを目指す方はフィギュアも押さえておきたいところです。
★関連記事:私の持っているウグイフィギュアをご紹介します!
まとめ
いかがだったでしょうか?ウグイの魅力が伝わったでしょうかね~??この記事を読んでウグイという魚がもっと身近に感じてくれると嬉しいです!
それでは、今日はこの辺で!(^^)/
★自己紹介:このブログの管理人について詳しくはこちら!
★ブログ紹介:「Uguing Life!」についてはこちら!