どうも、みぃ~太郎です。
釣りをしていると「あと一歩で死ぬとこだった!」と思うような、事故体験をすることがあります。
釣りは自然相手なので、危険がいっぱいなスポーツなんですよね~。
溺れたり、転んだり、動物に襲われたり、釣り針が刺さったり、感電したり…。
ホントに危険です!
危険なことが多過ぎるので、こんな本まで出版されています。

釣り人の「マジで死ぬかと思った」体験談―転覆・感電・漂流・落石・ヒル・クマ・キノコ中毒…etc.
- 作者: つり人社出版部
- 出版社/メーカー: つり人社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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釣りする人は、楽しく読める+教訓を得ることができる良い本です。
私も「マジで死ぬかと思った」体験をしたことがあります。
渓流で釣りしていた時、急に雨が降って来て川の水かさがどんどん増していって、なんとか避難できたこともありました。
あれは、すごく怖かった…。
自然の力をなめたら間違いなく痛い目見ます。
でも、それを上回る恐怖を感じた経験をしたことがあるんです。
私が、小学校高学年の子供だったころにさかのぼります。
まだ、ルアーで魚を釣ったことがなかった時の話です。
今日は、その日のことについて書いていきます!
ある曇りの秋の日、私はいつものようにホームにしている川でルアー釣りをしていました。
その日は、実験と称してワームを使って釣りしていました。
魚がいるであろうポイントを、本で勉強した通り丁寧に探っていました。
しかし…魚たちは、ピクリとも反応を示してくれません。
仕方ないので、どんどん川を下って、テンポよくワームを投入していきます。
そうしていると、ある浅瀬のポイントに来ました。
対岸には、川岸から垂れ下がった木が川を覆っています。
こういう木の陰になっているところに、魚がいるらしいことを本で勉強したので、そこも重点的に狙っていきます。
ただ、どうしても一箇所からキャストして狙える場所には限界があるので、少し狙う角度を変えようと思い、川の中に入ってポイントに少し近づこうとしたんです。
移動するときは基本、ロッドの一番最初のガイドの根元にフックをかけてから移動するんですが、その時は下の写真みたいに手にラインを持って移動したんですよね~。
それが、悪夢の始まりでした。
川に足を踏み入れた瞬間!川底の滑りやすい石に足元をすくわれて、転んでしまったんです!
浅瀬なので、溺れはしないんですが別の心配がありました。
カバンにカメラが入ってる…。
全身びちょびちょになり、肩から下げていたカバンもずぶ濡れになったので、防水じゃないカメラが壊れていないか心配になりました。
それで、カメラの無事を確認しようとカバンに手を伸ばした瞬間、手に違和感を感じたんです。
何かに手の一部が引っ張られているような…。
そして自分の手を見た瞬間、手に鈍い痛みが走りました!
そう、私は転んだ瞬間自分を釣ってしまったんです!
急いで、フックを外そうと引っ張りましたが全然外れない!!
カエシが皮膚の奥まで刺さっちゃって、引っ張ってもびくともしません。
これは、本当にヤバいぞと思いペンチをを取り出して、力一杯引っ張りましたが、ただただ手が痛いだけでした。
なんせ、その日使っていたのは海釣り用のジグヘッドでしたからね。
カエシが大きい針だったんですよね~。
針は取れないので取るのは諦めて、とりあえずワームに結んでいたラインを切りました。
そして、手に針が刺さったまま、とりあえずカメラの安否確認!
幸いカメラは無事に動いたのでホッとしました。
しかし、針は手に刺さったまま…。
実はその日、母に送ってもらって川に来ていて、私が釣りをしている間母は買い物に行っていました。
その頃、私はまだ携帯電話を持たせてもらえていなかったので、連絡手段が1つもありません。
「1時間後にまた来る」と言っていたので母が来るまで、びしょ濡れの服を着て手には針が刺さったまま、待っている他ありませんでした。
1時間…1時間で来るからそれまでの辛抱だ…。
と言い聞かせ、川の堤防の上でおとなしく待っていました。
しかし、1時間たっても母は迎えに来ません。
次第に日が落ち始めて来て、元々曇り空で暗かった空はオレンジ色に染まることなく、薄暗くなってきました。
どんよりした薄暗い空の中を、カラスが飛んでいきます。
あぁ、カラスも家族のところへ帰っちゃったよ…。
急にすごく、寂しくなって涙が出て来ました。
このまま、母が迎えに来なかったらどうしよう…。
もしかして、忘れられたのかな?
いやっ!そんなことはない!
もしかして、事故ったのかな?
どうしよう…。
頭の中に色々な心配事がのぼってきます。
そんな時です!
一台の車のライトが遠くに見えました!
来た!やっと来た!と思い、向かって来る車の方へ走って行きました。
しかし…車はスピードを落とすことなく通り過ぎていってしまいました。
母じゃなかった…。
また、涙がこみ上げて来て不安で仕方なくなりました。
濡れた体は秋の冷えた風にさらされ、すでに冷えてきています。
針が刺さった手からは、鈍く重い痛みが伝わって来て、次第に腫れ上がり始めてきています。
このまま母が来なかったらどうしよう…。
体が冷えて死んじゃうかも…
針が刺さったまま死んで、きっとニュースになるんだ…クラスのみんなにバカにされるよ…。
というような、おかしな想像しかその時はできませんでした。
そして結局、私は「待っていても仕方ない!」と思い、歩いて家に帰るという決断をしました。
家までは10キロ以上あります。
車もほとんど通らない暗い田舎の夜道を、小学生が針が刺さった手で、釣り道具片手に、びしょびしょの服と靴で、寒さに歯をカタカタ鳴らしながら、歩いて帰る…。
かわいそう!(笑)
死んじゃうよ?(笑)
自分の経験だし、終わったことなので笑っちゃいますが、他人の話だったら本気で同情しちゃいます。
私のそのころのメンタルでは、完全に限界越えでした。(笑)
でもね、結局歩いて帰らずにすんだんですよ~!
「歩いて帰る!」と決めて100メートルぐらい歩いたところで、今度こそ母の車が来て無事に、私は保護されたからです。
保護された瞬間、泣き崩れましたよ。
母が遅れて来た時間は15分もなかったようなんですが、私には何時間にも感じました。
えっ?なんで母が遅れてきたかって?
その理由はですね…
レジが混んでいたらしい…。(怒)
私は、川であったことを、母に説明しました。
そして「傷口が腫れ上がって来ているから病院に行こう!」とせがみました。
しかし、母は患部を見て「家帰ってもう一回引っ張って見るか。」とのんきなことを言い出しました。
「何言ってるんだ!もう何回も引っ張ったんだよ〜!」と訴えますが、全然聞いてくれません。
そんなことを言っているうちに、家についてしまいました。
母が言います。
「さあ、引っ張って見るか〜」
「ふん!さっきも、何回も引っ張って取れなかったから、取れないよ!」と思いましたが、母にペンチで無理やり引っ張られました。
痛い!イテテテ!!!!
「あ〜取れないね。なら、熱したマチ針で少し傷口広がるから。」
げっ!出たマチ針…。
私の家では、体にいいのかわからないんですが、トゲとか深く刺さった時に「マチ針を熱して消毒し、皮膚を徐々に剥いでトゲを取る」という荒治療が日常的に行われていました。
これが本当に熱くて痛いんですわ。
なので、マチ針療法は嫌いなんです!
抵抗しても効果がないのはわかってるけど、一応抵抗して見ました。
「母!これはトゲじゃないからダメだよ!」
「あっそ。」
母はすぐに治療開始しました!
ぎゃーーーーーー!!!!
あつい!
しかし、さすがマチ針療法!
マチ針で少し傷口を広げて、またペンチで引っ張るとあっさり取れました!
出血は、ほぼゼロでした。
消毒して終了。
「今度は気をつけなさいよ。」
母はそれだけ言って頭を撫でてくれ、いつものように夕飯の支度を始めました。
ただ、未だにその手の傷あとは、うっすらと残っています。
この傷を見るたびに、懐かしい母との思い出と共に「釣りは慎重に、安全を確保してやらないと痛い目に合う」という教訓を思い出します。
ちなみに、ネット上では「正しい針の抜き方」の情報を見つけることができます。
皮膚に刺さったカエシ付きの針を外すには力任せに引っ張るのではダメみたいです。
ちょっとしたコツがあるようですので、針が刺さっちゃった方は調べてみてくださいね。
いや、針が刺さる前に調べておいてね。
まぁ、病院に行けば間違い無いですけどね。(笑)
あ〜ぁ、昔話になると長くなっちゃいますね。私の独り言に最後までお付き合いいただきありがとうございました〜!
最後に一言。
小学生が一人で川に釣りに行ったらこうなるので、親子共に気をつけてくださいね。
そして移動するときは、ちゃんと下の写真みたいにガイドの根元にルアーを固定しましょう!
絶対、手で持っちゃダメだよ!(笑)